2025年5月のブログでご紹介した醤油蔵のリノベーションが、このたび無事に完了し、施主様へのお引き渡しを行いました。
工事期間は約1年2ヶ月。昭和47年の閉業後、50年以上使われていなかった蔵を、カフェや体験型ワークショップ、各種教室などが開催される“里づくりの拠点”として再生する一大プロジェクトでした。2026年5月、いよいよ開業を迎えます。


当初の大きな課題は、「建物を解体せずに基礎をやり直し、耐震性を向上させる」ことでした。複数の油圧ジャッキで建物全体を持ち上げるという、アイデアでこの難題をクリア。しかし、躯体の老朽化により想定外の補強が必要になるなど、決して容易な道のりではありませんでした。

続く課題は、スチール製建具の設置です。限られた空間に収めるための精度が求められ、製作・施工ともに高い難易度となりました。鉄工所の方々と試行錯誤を重ね、「必ず解決策はある」と粘り強く取り組んだ結果、納得のいく仕上がりを実現することができました。


意匠面においても、施主様や建築家の意向を丁寧に反映しています。もともとあった20個の醤油樽は、テーブルや壁材として再利用。建物の随所に当時の素材を活かすことで、新しさの中にもどこか懐かしさを感じさせる空間に仕上がりました。


建物をご覧いただいた建築関係者の方々から「この歴史ある建物を、ここまで高い精度で再生しているのは素晴らしい」といった評価をいただいています。
ご興味のある方は、ぜひ現地で、美味しいコーヒーとともにこの空間を体感してみてください。
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